先日、事業計画の作り方についてこんなツイートしました。
これについて今日は書いていこうと思います。
しっかり考えたって思い通りにいかないのに、何も考えずに進むととんでもない所に行ってしまい、 結局「後悔先に立たず」な事になってしまいます。
だからこそ、目指す理想な何なのか、理想にたどり着くには何をすべきなのか。
これを考えることこそ「事業計画を作る」ということなのです。
Contents
事業計画の方向性を決める
現状把握と経営目標の決定
事業計画を立てるにあたって重要なことは、経営目標と設定と現状把握です。
結局、事業計画とは「経営目標を達成するためのロードマップ」であり、目標地点と現在地が分からないと「マップ」にならないのです。
ここで現状把握に有効なのがローカルベンチマークです。
そして、現状把握がスタートならゴールは経営目標(ビジョン)、と言うことですね。
経営目標(ビジョン)とは「あるべき姿」「目指したい姿」と言えます。
これは、「売上○○億円!」とか、「報酬○○万円!」みたいな、経営者自身が本当に達成したいことを経営目標にします。経営者自身が達成したいことでなければ、ここから立てる計画が無意味なものになるからです。
この、「現状と目標」、これら二つが明確になることで、事業計画の骨子が出来上がっていくのです。
現状とビジョンとのギャップの把握
ここでいうギャップは、経営目標を達成することに対する障害と言い換えることができます。
それはつまり「解決すべき問題」と言うことです。
ちなみに、ここで問題を記載するときのテクニックは、文章の最後を「○○ない。」で終わらせることです。
○○が無い、○○ができていない、○○する人がいない、、、など。このように書くことで一目で問題点と分かるように書くことがポイントです。
変革構想をまとめる
「変革構想」とは、経営目標(ビジョン)を達成するための課題、と言えます。
ここでいう「課題」とは、「これを解決すると経営目標を達成できる事柄」と定義すると分かりやすいです。
従って、ここでの文章の書き方は「○○すること」と書くと分かりやすくなります。
「問題」と「課題」を整理するとこんな感じになります。
【問題】人が足りていない → 【課題】人を採用すること
これで問題と課題を明確に分け、次に考える行動計画に落とし込みやすくすることが肝心です。
ここまでが事業計画の骨子を作るというプロセスになります。
では、次から経営戦略の策定について見ていきましょう。
経営戦略の策定
経営戦略の策定、と書くと分かりにくいかもしれませんが、ここは「行動計画」と考えると分かりやすいかもしれません。そして、行動とは、変革構想でまとめた課題をクリアするための行動と言うことができます。
そして、その行動とは何かというと、日々の業務を改革すること、またそれに合わせて活用するITツールを見直すこと、と言うことになります。
では、ひとつづつ見ていきましょう。
やり方を見直す業務改革
ここで考えないといけないのは、今までのやり方のままで経営目標(ビジョン)を達成できるのか。
この点に尽きると言っても過言ではないでしょう。
今までの営業方法・管理方法・採用方法などなど。ここは思い込みを無くし、新たに事業を作り上げていくぐらいの柔軟さで行動計画の策定を進めていきます。
ツールを見直すIT戦略
業務改革を進めると、当然従来のツールで対応できるのかという話が出てくるでしょう。
例えば、「従来管理していなかった商品ごとの利益率を見直し、収益性を向上する」みたいな行動計画を立てた場合、商品ごとの利益率を管理するためのツールを導入することが有効な手段となります。やり方とツール、これは車の両輪のような関係で、どちらかを無視して進めることはできないと考えてよいでしょう。
場合によってはツールは考えなくてもいいというケースもありそうですが、これだけITが発達した現代においては全く検討しないことはもったいないのです。
業務改革とIT戦略を取りまとめて作る経営戦略
このようにやり方とツールの面から行動計画を定めたら、これを元にいつ、だれが、何をするのか、どのように進捗管理するか、またKPIとしての損益計画・資金計画を織り込んで経営戦略として取りまとめるのです。
以上が事業計画の作り方、となります。
最後に
あるべき姿と現状の姿からギャップを導き出し、それに対して何をすべきかをまとめていく、これが事業計画を立てるプロセスです。そしてこれを繰り返すことで企業・事業として持続的成長のスパイラルに乗せること大事なのだと思います。
なお、ここまで解説したプロセスをワークシートにしたものがこちらです。
これを使って、一度事業計画を考えてみてはいかがでしょうか。
これが何か変わるきっかけになれば嬉しいですね。