こんにちは。公認会計士の酒井です。
試算表のどこを見ればいいかわからない!こんな声をよく聞きます。
今日はこの試算表の見方について解説していきます。
まずはこちらをご覧ください。
とりあえずこんな感じでOKです。
たしかに、比率分析とか趨勢分析、他社比較分析など、分析方法は多々あるのですが、まずはどんなことが書いてあるのか見てみようとすることから始めるのがおすすめです。
では、それぞれ見ていきましょう。
売上、多い?少ない?
売上を見るときはこの2点を意識するだけで見方が変わります。
まずは目標値。
やはり目標があっての実績なのです。どれぐらいの売上を取りたいかがあることで、次の行動への意識が変わります。
そして売り上げ見込み。これは、なんとなく感覚値として売上がどれくらいかはあると思うのですが、それはあくまで感覚です。実績値と比較することで自分の感覚のずれを正してやることが大事です。
この2点を意識すると毎月試算表を見るのが楽しくなります。
経常利益、黒字?赤字?
これは端的に儲かったかどうか、です。
黒字でも思ったより儲かったのかどうか、赤字であればなぜ赤字になったのかを追求していきましょう。
この際気を付けるのが経費の使い方。本当に売上に貢献する使い方ができたかどうか。それによって、その経費が投資だったのか浪費だったのか。これを意識できれば、次から経費のかけ方を意識するようになることでしょう。
現預金、増えた?減った?
資金が無ければ何もできません。上記の2点も大事ですが、先立つお金が無ければ話になりません。
なので、手元資金が十分にあるのかどうかは試算表を見る際に必ず確認しましょう。
ところで、儲かってるのにお金が減ってる。こんなケースは良くあります。
それについてはこちらへどうぞ。
買掛金や支払手形、次の支払大丈夫?
念のため、次の支払に余裕があるかどうか、これは必ず確認しておきましょう。
これもやはり上で書いた通りでして、お金がないと始まらないし、資金ショート起こしそうなら何かしらの対策を取っておく必要があります。
大事なことは?
以上、簡単に試算表を読む4つの方法としてまとめましたが、大事なことは、興味をもつこと、これに尽きます。
この数字の裏にはどんな行動があったのか、また去年と比べて、前月と比べてなんで増えたのか減ったのか、赤字の原因はどこにあるのか、などなど。
試算表を眺めながら自問自答していろんな答えを探し出す、そしてそれが次の行動につながっていく。
それこそが試算表を読む上で大事なのだと思います。
試算表を読む4つの方法、最後まで読んでもらってありがとうございました。