その事業資金、短期借入金と長期借入金どっちで借りる?

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今度お金を借りようと思うんだけど、短期と長期どっちがいい?

酒井たかま
酒井たかま
借入目的は何ですか?借入目的によって使い分けましょう。

たまにお客さんとこんなやり取りをすることがあります。

今日はこの、「その事業資金、短期と長期のどっちで借りたらいいか問題」について書いてみようと思います。

  • 借入目的があって資金使途があり、返済原資がある
  • 返済原資が近いうちに回収する売上資金なら短期
  • 返済原資が長期にわたって獲得する利益なら長期

短期借入金と長期借入金の違いとは?

そもそも両者の違いをまず整理しておきましょう。

短期借入金の特徴

短期借入金は、返済期限が1年以内で一括返済するタイプの借り入れを言います。

借入期間が短く、また期日に一括返済を求められるのですが、期日でいったん全額返済してまた借りるといったことも行われます。

これについては、例えば売上代金の回収までに仕入代金を支払う場合など、一時的な資金不足に対応するために活用することが一般的です。

ちなみに、この事業を進めていくうえで必要な資金を運転資金と言い、この運転資金を短期借り入れで調達するのですが、運転資金以上に借りると過剰借入になりやすいことから、短期借入は正常運転資金の範囲内に抑えることが理想、と言われます。(正常運転資金についてはまた解説します)

  • 短期借入金の返済原資は、売上代金の回収資金
  • 借入上限の目安は正常運転資金の範囲内

長期借入金の特徴

長期借入金は、返済期間が大体5年から10年(15年以上になることもある)と長期に及び、毎月分割して返済する借入金を言います。

設備投資などの多額の資金を必要とする場合に使われることが多く、返済方法が毎月分割であることから短期的な売上代金では返済せずに、毎月事業で儲かって獲得した資金(営業キャッシュ・フロー)からちょっとずつ返済していきます。

ここでいう「儲かって獲得した資金」とは、売上収入から経費支出等を差し引いて手元に残った資金であり、この残った資金、いわゆる「儲け」から返していくと考えることが重要です。

従って、長期借入金の返済原資は将来にわたって獲得する営業キャッシュ・フローであり、一方で超長期に及ぶ将来予測は通常立て難いと考えられることから、借入の上限の目安は営業キャッシュ・フローの概ね10年分以内が理想と言われます。

  • 長期借入の返済原資は、将来の儲け(営業キャッシュ・フロー)
  • 借入上限の目安は営業キャッシュフロー10年分

ちなみに、この「10年」という期間はあくまでも一般論であって、業種や事業内容によって変わってきます。

まとめ

以上より、短期借入金と長期借入金の特徴をまとめてみました。

短期で借りるか長期で借りるかは、「借入目的・資金使途・返済原資と整合する借り方をする」に尽きるのです。

ここで今回のポイントのおさらいです。

  • 借入目的があって資金使途があり、返済原資がある
  • 返済原資が近いうちに回収する売上資金なら短期
  • 返済原資が長期にわたって獲得する利益なら長期

ご利用は計画的に!

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